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次世代に伝えたい・豊前の風景 お寺編

こんちには!お坊さんで編集長のひでさんです。

科学技術の発達により、ここ豊前でも都会と変わらない生活スタイルが送れるようになりました。
しかしながら、その一方で現在も昔ながらの地域の風習や伝統を守られている方が数多くいます。
ある意味ではその伝統が豊前の雰囲気を作っているといってもいいかもしれません。

例えば、祇園祭りや神楽、地区の祭りといった神事、そして、お寺の行事などです。
しかしながら現代ではそれらの風習が昔のように親から子へと受け継がれることが当たり前ではなくなってきました。
変わっていくものも多い世の中ですが、今一度先人の知恵、伝統的なものに目を向けて大事なものとは何なのか考えていきたいと思います。

今回はそんな思いが形となっての取材となりました。

お寺の行事

今回紹介するのは伝統的なお寺の行事。この時期につとめられる『御正忌報恩講』(ごしょうきほうおんこう)です。

御正忌報恩講とは、浄土真宗の開祖親鸞聖人のご命日の法要で、ここ豊前では11月から来年2月まで(本願寺派の場合)4か月に渡って行われていきます。一つのお寺が4ケ月間法要を行うわけではなく、それぞれのお寺がリレーのようにして、順々に営んでいきます。

仏教の一宗派の法要ではありますが、お寺が多い豊前にあっては関わっている人も多く、豊前の歴史的側面においても非常に重要な役割を果たしています。
ただ、神楽や祇園祭に比べて派手さがないからか、関わる人数の割には、どんなことが行われているのかという認知度は低いのではないかと感じています。
しかし、お寺参りの伝統ともども、行事の内容は先祖代々、親から子へと、脈々と受け継がれてきました。
特に御正忌報恩講では必ず出される『お斎』というお精進料理は地区のみなさんによる手作りで、その味や作り方は地域の長老から若手へ、受け継がれていきますので、伝統という面が色濃く出る部分です。

お斎(おとき)、精進料理の意味は?

精進料理というと、基本的には肉や魚を使わず主に野菜や茸類を使用します。
厳密に言えば、精力のつくものや匂いのするにんにくやニラなどを使わない決まりがあります。
その意味合いとしては普段、意識せずにいただいている食事をいのちをいただく行為として感謝していくところにあります。
そんなお斎ですが、御正忌にはつきもの。今回実際にお寺に参拝し、また、お斎もいただいてきました。

 お伺いした千束の正圓寺さま

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道路沿いにある山門

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若坊守さんお手製のウェルカムボード

 

お斎会場の様子

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12時半ごろにお伺いしましたが、すでにご門徒さん方が席につかれて食事をされていました。さっそく私もいただきます。

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豆腐・酢の物・煮物・汁物・ごはん とボリューム満点です。魚や肉抜きとなるとあっさりしていてお腹が膨れないのではと思う方もいるかもしれませんが、まったくそんなことはありません。
しっかりと出汁をとって、丁寧に作られていますので、お味もしっかりしています。それでいて、普段の食事よりヘルシーなので、美容・健康にいいといわれています。特に女性にはおすすめですね。
私は他のお寺にもお伺いしますが、少しずつメニューが違ったり、味付けが違ったりして、興味深いです。

img_8611 今回のお斎を作っていただいた地区のみなさん。ご門徒の中での当番制で数年に一回順番が回ってくるのだそうです。
お斎をおいしくいただいた後は本堂でおまいりです。

 法要前~法要開始

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ちょっとその前に普段はあまり見られない僧侶の控室にお邪魔しました。
みなさん近隣の住職さんや副住職さんたち。ここで着替えを済ませ、時間になるまで待機しておられます。雰囲気は和やかですが、これからのお経の打ち合わせをしたりしています。
開始時間ちょうどの喚鐘(かんしょう)という鐘の合図で僧侶方は一斉に本堂へ。

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お堂の中にお経の声が響き渡ります。ご門徒方も一緒に声を出します。

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仏さまの話を聞く法話

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休憩中の一幕。お茶やお菓子でほっと一息。

お経が終わると仏様のお話を聞きます。普段聞けないようなお話もたくさん。
前席終了後、休憩をはさんで後席と続いていきます。法話を含めた法要は全部で約2時間。img_8728 img_8725
法話終了後、それぞれ家路につかれます。

正圓寺のみなさん

img_8510今回ご協力いただいた正圓寺のみなさん。若い副住職さんも今年、大阪から帰ってこられ、ますますお寺を盛り上げるため色々と企画をされているようです。年末、31日の除夜の鐘つきには誰でも参加できる楽しいイベントも企画されているようですよ。

まだまだ、御正忌報恩講シーズンはこれから。ご門徒でなくともどなたでもお参りは可能ですから、初めての方はお斎から始めてみるのもいいかもしれませんね。ぜひ、身近にあるお寺を訪ねてみてください。

 

「正圓寺」の概要

名前 浄土真宗本願寺派 正圓寺
ジャンル 寺院
住所 〒828-0053 福岡県豊前市千束229

アクセス  【車】豊前インターから6分 駐車場あり
問い合わせ先  0979-82-5614
参考サイト ● お寺のグループ「上毛組」
https://www.facebook.com/kougeso/●賢明寺 お斎特集ページ
http://kenmyouji.com/?page_id=3768
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ひでさん
浄土真宗本願寺派のお坊さんで3児の父。お寺と地域の活性を目指して日々奮闘中です。夢は豊前を仏教王国にすること。そのために、お寺を中心としたコミュニティ「お寺まちづくり」を推進中です!
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