ぶぜんらいふ ライターのBOSEです
今日は、すこし豊前市を飛び出したところからのスタートです
***
日付あけて3月3日は節句『ひなまつり』
様々な場所で大小のイベントが行われていますが
今回行ってきたのは“まちがいなく外せない” おひなまつりのひとつ
お隣り、築上町の旧蔵内邸
筑豊を中心に炭鉱経営で財を成した蔵内次郎作から三代が本家とし
明治39年から大正にかけて増築・造園された大豪邸
お隣にある貴船神社へのご正道や大鳥居も蔵内氏が共に整備した時の逸話で、
邸宅は決して神社本殿より高くしてはならぬと、少しだけ低いのが見てとれます。
存在感ある大玄関の先からは、迷子になりそうなほど廊下とお部屋が
その特徴は、組み木造りの欄間、
そしてこの次期咲き誇る梅の木と立派な枝構えの松の木
足りないものは、、、「竹」
でもよく見るとこんな所に、こんな粋な仕掛けが
竹は植えると根が広がり建物を壊すため、遊び心で全ての雨樋が
竹に見立てた銅製の造りになっている
お金持ちは違いますね、粋ですね
この季節、今年は2月の2日から3月14日まで
館内各所に、一人の方が50年間かけて集めたという「雛人形」が
なんとここだけで3,000体も飾られている〈入場料大人300円〉
特に狐をモチーフにしたものが多くて、
この「キツネの嫁入り」バレードが一番のお気に入り
広い縁側で、雛人形と素敵なお庭を観ながら「煎茶と寒田のあられ(300円)」
贅沢な気分をどっぷり味わえる、これはかなりのオススメ。
***
旧蔵内邸から城井川を上流へ向かって進むと、寒田(さわだ)という地域
まっすぐ山の奥へ行くと、大河ドラマで注目された
「宇都宮鎮房」の籠り城『城井城跡』がある
今回はそこまで行かず、途中左手に現れる新しい道路にハンドルをきる
急な山道の風景をゆったりと楽しみながら進むと、なんと!
見慣れた【求菩提山】の登山口。
県道32号は、城井谷と求菩提(岩屋)の谷とを結ぶ。
***
ここで2箇所目、本題の【求菩提資料館】
3月20日月曜まで早春企画展『おひなまつり』を開催中〈入場無料〉だ
こちらは約1,000体と、数では旧蔵内邸より少なく思えるけれど
ところがどっこい、歴史資料館らしい企画で展示されていて見応え十分。
古いものは江戸時代、近代のものでは、とても珍しい仏壇の技術を転用した「箱びな」
住宅事情にあわせた「掛け軸型」や羽子板のような「押し絵雛」など
バラエティ豊かで面白い。
特徴的なのが、江戸の頃は人形が小さくて着物などの手が込んでいるが
明治になると途端に大きく見栄っ張りになること。
これは江戸時代の贅沢を禁ずる令が影響しているのだそうです、
わかりやすいですね。
3月5日の日曜は、無料でお抹茶がふるまわれるので
お時間のある方は、朝から求菩提資料館を巡って
午後1時から八屋の賢明寺さんで行われる【第1回 知的書評合戦ビブリオバトル】へと
ぜひ足を御運びください。(宣伝)
「旧蔵内邸」の概要
スポット名 | 旧蔵内邸 |
---|---|
ジャンル | 旧跡 |
住所 | 〒829-0115 福岡県築上郡築上町上深野396 |
電話 | 0930-52-2530 |
入場料 | 一般(高校生以上) 300円 小学生・中学生 100円 団体(高校生以上) 240円 団体(小学生・中学生)80円 |
開館時間 | 日月木金土祝 9:30~16:30 入館は16:00まで |
休館日 | 火水 12月28日~1月4日 火・水曜日が祝日の場合は開館 |
アクセス | ・JR築城駅からバスで10分(「上深野」下車) 「上深野」バス停から徒歩で2分 ・築城ICから車で6分 |
参考サイト | 築上町歴史散歩ホームページ |
「求菩提資料館」の概要
スポット名 | 求菩提資料館 |
---|---|
ジャンル | 資料館 |
住所 | 〒828-0085 福岡県豊前市鳥井畑247 |
電話 | 0979-88-3203 |
料金 | 無料 |
開館時間 | 9:30~16:30 入館は16:00まで |
休館日 | 月曜日、ただし3月20日イベント最終日は開館 |
アクセス | ・国道10号線より求菩提山方面に車で30分 ・JR宇島駅下車、豊前市バス「八屋」もしくは「宇島駅前」バス停から「求菩提資料館行」バスに乗車、約40分 |
参考サイト | 求菩提資料館公式ホームページ |
電話:
BOSE
最新記事 by BOSE (全て見る)
- 4000体、おひなさまづくし旅 - 2017年3月3日