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八屋祇園、直前特集!これぞ、最高の地域コミュニティ!

こんにちは!編集長のひでさんです!みなさんは、「3が日」と言えば、いつのことを想像しますか?

おそらく、お正月の3日間という方がほとんどだと思います。けれども、豊前市八屋地区で、「3が日」と言えば、4月29日から5月1日にかけても同じように言うんですね。

実は、その3日間は豊前の人々を熱くする『八屋祇園』(大富神社春季神幸祭)というお祭りの開催期間。今回はそんな八屋祇園のバックステージを探ってみたいと思います。

 

八屋祇園の起源

このお祭りの起源を調べてみると、次のようにありました。

この大富神社春季神幸祭の起源は、天平12年(西暦740年)藤原四兄弟の1人、藤原広嗣が北九州に大乱を起こした際、鎮圧軍の武将・紀宇麻呂(きのうまろ)が大富神社に戦勝祈願をして出陣したところ、見事長崎の松浦で広嗣の首を挙げる事が出来たので、戦勝報告とお礼を兼ねて大富神社より住吉(旧八尋浜)まで凱旋行列を行い、この地に御輿の仮安置所を建立したのが初めとされ、神幸行列はそれを模したものとされる。

Wikipediaより

大変に歴史のあるお祭りだということが分かります。また、このお祭りは山車が魅力的で、住吉、明神、上町、本町、前川、下町、八幡町というそれぞれの地区が通称「舟」、「山」、「踊車」という山車(だし)を出して町を巡ります。

この期間だけは地元に帰ってくる若者もいるので、少し人口が増えたようなにぎわいを見せます。

八屋っ子は祇園が大好き

八屋地区に住んでいる人たちはこのお祭りが大好き。八屋っ子たちは八屋祇園で育ってきたと言っても過言ではないと思います。

私の住む地域はこの祇園のど真ん中と言ってもいい場所に位置しており、4月中旬になると、各地区のお囃子が家に居ながらにしてそこらじゅうから聞こえてきます。今回はそのうちの一地区である、『上町区』に密着してみました。

 

密着、八屋祇園への道のり

私が副住職を務めるお寺、賢明寺は地区で言うと「上町区」に属しています。普段青年会などに出ているご縁もあり、八屋祇園までのストーリーを紹介できたらいいなと思ったのが始まりでした。(次年度以降はほかの地区の様子もお伝えできればと思っています。)

そもそも、私は豊前に来て約8年。まだまだ豊前には知るべきことがたくさんあると思っています。そういう意味で、今回の取材はとてもいい機会になりましたし、取材を通して初めてのことにもたくさん触れるので、そのあたりの感動は豊前に初めて触れる方の感覚と似た視点でお伝えすることができるかもしれません。

さて、話を戻しますと、先ほど、4月中旬からお囃子が聞こえてくると書きましたが、よくよく話を伺ってみると、実は全体の準備自体は3月から始まっているとのこと。

一番初めに行われるのが、「小屋入り」という行事です。

小屋入り

地区の人にとって、八屋祇園の始まりを告げる行事で、今年もこの時期が来たと、血が騒ぎだします。お清めの神事の場面には立ち会えませんでしたが、「会議」の場には間に合うことができました。

「え?どこが会議だって?」と写真を見て思ったあなた。飲みながら話すというのがここの定番なのです!(キリッ) 実際、この飲み会の最中、(あ、飲み会って言っちゃった。)長老方と若い方が真剣に話している場面に遭遇しました。

ところで、なぜ、1カ月も前に小屋入りをするかというと、上町区の山に乗せる飾りと、人形作りをするためです。(本町区も山なので、同様だと思います。)

飾り作り・人形作り

飾りと人形というのは、八屋祇園2日目に山に乗せるもののことで、主に合戦が題材に選ばれます。この飾りと、人形作りは地元有志で作成していくのですが、ここにかなりの時間がかかります。

小屋入り後、一か月間ほぼ毎日、19時ごろから2時間。作業を続けます。時には遅くなることもあるようです。

実際の作業を見学させていただくと、とても細かく作られていて、お城なんかは精巧なミニチュアのようで、驚いてしまいました。写真は制作途中のもので、完成品は2日目にお披露目されるので、ぜひ、お出かけくださいね。

子どもたちのお囃子の練習

4月中頃になると、子どもたちのお囃子練習が始まります。日曜日を除く約2週間の練習です。ここで関心したのが、年が上の子が下の子をしっかり指導していること。

「声出せ!」「音聞いて!」と率先して声をかけていきます。時には手を取って、一緒に鐘をたたいてみたり。今ではあまりみることの少なくなった「縦」のつながりがこの祇園では脈々と受け継がれているようです。

考えてみると、その指導にあたっている子どもたちも、おそらく先輩のそのような姿を見て育ってきているわけで、憧れというか、「大きくなったらこうするんだな」と、自分の将来の姿、役割がしっかりと示されているのは、大事なことだと改めて認識させてもらいました。

最後にはみんなで整列してあいさつで、解散です。

灯篭の準備

土日を利用して、新友会という、町の青年会も祇園の準備を進めます。祇園が迫ってくると、国道沿いに白地に黒で書かれた「八屋祇園」というのぼりや、町中に御神燈という、灯篭が設置されます。このあたりから、町は見た目にもぐっと祇園の雰囲気が増してきます。

また、直前には提灯の調整なども行われます。夜は提灯を付けた山の様子が見られますので祇園祭りの見どころの一つになります。ここまでくるとほとんど準備は終わっていて、あとは一ヵ月のねぎらいとして、小屋納めが行われ、あとは本番となります。

まとめ

町の人とお話をすると、たくさんのことを知ることができました。長老がたに昔の祇園の様子を伺ったり、地区で中心となられている方の祇園に対する思いを聞いたり、中でも面白かったのは、「祇園前になると今でも夜眠れなくなる」という方も。

大人になっても、遠足前の小学生のような心境で祇園を迎えているというのが、地区の方たちの祇園に対する思いを表しているようで、おもしろいなと思いつつ、やっぱり大事なものなのだなと感じました。

また、このお祭りがあるからこそ、縦のつながりが生まれ、同世代の横のつながりも深まっていく。

理想のコミュニティがここにはあると断言できるでしょう。あとは、それをどう100年、200年とどう残していくかというのが、少子高齢化、人口減少における現代の課題であるとは思いますが、子どものようにはしゃぎ、時にはしっかり団結して一つのものを作り上げていく彼らの姿を見ると、

きっと大丈夫なんじゃなだろうかと思えてきます。

まだ、この八屋祇園を見たことがない、触れたことがないという方はぜひ、豊前に訪れてみてください。

そして思ったよりもオープンなコミュニティに触れてみてください。

八屋のそれぞれの地区が、誇りをかけて作り動かす山車をじっくりとご覧ください。

おすすめどころは尽きませんが、あとは、当日のお楽しみということで。

さあ、いよいよ、八屋祇園が始まりますよ!!

 

イベント名 八屋祇園(大富神社春季神幸祭)
ジャンル 祭り
開催日時 2017年4月29日(土)~5月1日(月)の3日間。
住所 福岡県豊前市八屋

アクセス 【電車】宇島駅下車
参考サイト 八屋祇園公式ホームページ(情報は少し古いようです。)

豊前市ホームページ

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ひでさん
浄土真宗本願寺派のお坊さんで3児の父。お寺と地域の活性を目指して日々奮闘中です。夢は豊前を仏教王国にすること。そのために、お寺を中心としたコミュニティ「お寺まちづくり」を推進中です!
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