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【豊前モノづくり①】浦野醤油醸造元さんへのインタビュー

 

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豊前市を含む福岡県は古くから「醤油工業」が盛んで、今でも街の各所で醤油の「醸造元」を見つけることができる。

そんな豊前の醤油醸造元でも特にこだわりのチャレンジを続けているのが「浦野醤油醸造元」。

文政年間創業で、なんと江戸時代末期から始まった超老舗だ。

それまでは醤油製造一本だったのだが、現在の5代目から味噌作り、だしやポン酢、ドレッシングなどの醤油加工品、甘酒作りも行うなど、次々に新しいチャレンジに取り組んでいる。『醤油』を軸にした新しい分野への進出は、注目すべき動きである。

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そして、今回は6代目となる若旦那のパートナーである若女将に話を聞いてきた。

福岡の醤油屋の特徴

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福岡の各地の醤油屋は50年前までは各蔵で一から醤油を仕込んでいた。

だが、時間も手間もかかり、生産性に乏しく、それ故に、廃業せざるを得ない醤油屋も増えていたという。

そこで、50年前に福岡県醤油醸造協同組合が設立され、ほとんどの醤油屋が組合から醤油の生揚(きあげ)と呼ばれる醤油のもとを購入するようになったそうだ。

そして、最後の仕上げである”火入れ”と呼ばれる味の調整や調合作業を各醤油屋で行っている。

福岡の醤油は、関東のように味が画一化しておらず、「うちはココの醤油屋」とか「結婚しても地元から醤油送ってもらってる」というくらい各蔵でこだわりがある。

各蔵で塩分や甘さ、風味も様々で、「火入れ」と呼ばれる作業でいかに各蔵の味を出すかが醤油業の華ともいえる。だから今でも日本一、醤油屋の件数が多いのである。

「なぜかって、「うちはこの醤油屋」って決めて買ってくれるお客さんが多いから。どの蔵も味が変わらなかったら、スーパーの安い甘口醤油に流れるでしょ、そこが他県と違うところ。」

そう若女将が教えてくれた。

浦野醤油屋の醤油づくりへのこだわり

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現在、「安心安全」意識が高まる中で、自分たちでどこまで納得できるものができるか、醤油屋を名乗るからには一本筋が通ったものを作ったみたくなった浦野さん一家。

「ただ、すべてを仕込みしょうゆに切り替えることはできません。「生揚」を仕入れないと生産量まかなえないし価格もおりあわなくなってしまうから。日常使いの甘い醤油ももちろん販売するけど、一から作る醤油も少量でも仕込んでいきたと思ってる。」

 

その思いから浦野醤油では一昨年から一からの醤油の仕込みを再度始めたのだ。

材料は、福岡県産の麦・大豆、そして塩のみ。

 

当然、5代目も一からの醤油の仕込みは初挑戦。最初の内は思った通りの味が出せず、悩みに悩んだそうだ。そうして、試行錯誤しながら、ついに今年の秋に浦野醤油独自の地元の大豆小麦を使った丸大豆本醸造醤油が完成することになったのだ!

 

話を聞いていた私たちも、今年の秋、つまりもうすぐその完成の日を迎える、という事実を聞き、一気にテンションが高まった!

 

新たな試み・・・にじいろ甘酒

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『仕込み醤油』と並行して若女将が力を入れているものがある。

それが今年の春から本格化した甘酒作り(にじいろ甘酒シリーズである。

 

実は、お店に訪れたときから気になっていたのだが、浦野醤油本店の店内には、7色のキレイな色の甘酒がずらっと並んでいた。

「わっ、キレイ!」思わず口にしてしまっていたのを若女将に見られてしまった(笑)

それだけ、見た目のインパクトがあるのだ。

 

せっかくなので、この甘酒をいただくことにした。

7つの色の秘密はそれぞれの味の違い。

 

旬の素材を使用し常時5~7種の甘酒を販売、年間を通しては黒米・米こうじ・巨峰・八女抹茶・スイートコーン・トマト・発芽玄米・紫芋・博多あまおう・ブルーベリーの全10種類の味を展開しているのだ。

 

甘酒でこんなにバラエティに富んだ味を出せるのか、と驚いた。

 

そして、すべてが無添加・ノンアルコール・砂糖不使用

これなら小さなお子さんでも安心して飲める。

 

「私自身、昔ながらの甘酒が苦手だったんですよね。」そう若女将は言う。

また、

「美容にいい。身体にいい。とは聞くけれど、どうしてもあの味に慣れないから続けられない。

だから30代、40代の女性に飲みやすい甘酒作りをしたいと思ったんです!」

「この甘酒は『自分の飲み物ではない』と思ってた人にこそ求めてほしい!」

と、飲んでいただく人への強い想いも感じられた。

 

そんな若女将の”想い”を伺いながらも、「甘酒が苦手」の部分に私は共感していた。

なぜなら私も、”昔ながらの甘酒”が苦手だったのだ。アルコールはないとはいえ、酒の匂いを感じてしまうのが、どうにも好きになれなかったのだ。

 

ところが、浦野醤油の甘酒の1つの『抹茶甘酒』を飲んだことで甘酒へ抱いていたイメージがガラっと変わったのである。

「飲みやすい!」直感的に思った。

昔感じた、独特の酒の匂いが無い。そう、甘酒っぽくないのだ。

どちらかというと、フルーティなジュースのような感覚。

 

ちなみに、私の6歳と4歳になる子どもたちも甘酒が苦手だったのだが、『抹茶甘酒』はおかわりを要求してくるくらいおいしいらしい(^^)

1歳の末っ子にいたっては、1本(320g)の8割飲んでしまうほど!

たぶん止めなきゃ全部飲み干されていただろう…

それほど飲みやすいのだ。

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ただ、お値段も市販されている甘酒と比べて、決して手軽なお値段ではない。

その値段の理由を聞いたところ、実はそこにもちょっとした想いが。

 

「『自分へのご褒美的なもの、プチリッチ、ちょっとうれしいもの』そんなコンセプトなんです」

 

なるほど、確かに『にじいろ甘酒』はオシャレなビンに入っていて、日常使いというよりは特別な日に買ったり、贈り物にしたり、そんな使い方があっている気がした。

 

「今の新しいライフタイルにも合うデザインにしたかったんです。」

 

確かに古臭いデザインの甘酒は、スタイリッシュな女性には似合わないかもしれない。

その気持ちはよくわかる。

若女将の夢

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「嫁いだからには私には私にしかできないことをやり遂げたいと思っています。新しい事にチャレンジして、もっと良いものを作りたい。良いものを作って大都会へ、大胆ですが世界へ発信したいくらいに思ってます。その為にはちゃんとお金をもうけて会社を大きくしないといけない。潰れていく醤油屋が多い中、そのためにはどうしたらいいかを私なりにいつも考えているんです。」

 

目を輝かせながら語ってくれた若女将。

現在3人の男の子を育てているママでもあり、敏腕若女将でもある。

 

今後の浦野醤油醸造元の動きにも注目していきたい!

 

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「浦野醤油醸造元」の概要

店名 浦野醤油醸造元
ジャンル 醬油屋
住所 〒828-0021 福岡県豊前市八屋1341

アクセス 宇島駅から1km
営業時間 9:00~18:00
定休日 日曜・祝日定休
問い合わせ先 0979-83-2326
ホームページ 浦野醬油醸造元ホームページ

 

インタビュー:じゅんこ&きょんぴー
写真:きょんぴー

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きょんぴー
豊前歴34年の根っからのぶぜんっこ。 現在6・4・2才の3人の子育て真っ最中! お寺の若坊守もしつつ、 ベビーマッサージ教室紬~つむぎ~を主宰。 毎月赤ちゃんとママのほっこり教室を開催している。 また、ベビーフォトカメラマンでもある。
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