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お寺で楽しくお昼ごはん。「おてらんち」OPEN!@教圓寺

こんにちは!編集長のひでさんです!

地方では人口減少や過疎などを主とした地域の課題がたくさんあり、私も「お坊さん」としてお家にお参りで伺うとそれらを肌で感じることが多々あります。

例えば、おじいさんやおばあさんが一人で暮らしておられるというお宅。息子さんや娘さんがおられるけれども、離れて暮らしていらっしゃり、めったに会うこともない。そんな方とお話ししていると、「息子も忙しいけね」と、時折のぞかせる寂しそうな表情が気になります。

豊前では幸いなことに自治体や市民グループの活動も盛んですが、それでもまだまだ行き届かないところはたくさんあるのが現状です。

その中で最近、「お寺」が地域にアプローチする動きを見せています。

実はお寺は元々、宗教施設だけでなく、寄り合いや会合の場所というコミュニティスペースとしての機能や娯楽を楽しむ場所でもありました。つまり、人が集まる場所であったわけです。

ですから、「お寺が地域にアプローチする」という動きは新たらしいものではなく、いうなれば「お寺の本来化」といえます。

今回はその本来化である「人と人が集う場所」を作り出すお寺のイベントをクローズアップしてみたいと思います!

お寺でランチ「おてらんち」

今回ご紹介する活動というのは「おてらんち」というもの。どのような取り組みか簡単に説明すると、お昼ご飯をみんなでわいわいと一緒に食べましょうという企画で、教園寺さまが企画運営されています。今回はその初回でした!

手作りのポスターには

OPEN お寺でランチ おてらんち 本日のメニューは海鮮汁です! どなたでもおこし下さい!

と書いてあります。

概要としては

・誰でも参加可能!!

・12時~15時の開催

・参加無料

・みんなでご飯!

・出入り自由

・お菓子もあります。

・食後もゆったりお話しできます。

というもの。無料というのはなんとも太っ腹ですが、気兼ねなく参加できるようにしてくださっているお寺さまの思いに感謝しながら、節度を持って楽しみたいですね。

宇島・教圓寺さままでの道のり

さて、このイベントの会場となるのが、宇島にある教圓寺さま。旧・10号線を一本海側に入った中津街道沿いのお寺です。


位置はこちら。豊前のホットスポットうみてらす豊前からもすぐ近くです。(うみてらすから車で行こうとすると少しややこしいです。)初めての方は様子が分からないと思いますので、まず外観などを見ていきましょう。

こちらは教圓寺さまの山門。

すぐ脇には立派な鐘楼があります。このサイズはかなり珍しいんですよ。

駐車場もあります。

10台以上は停めることができますし、満車の場合は境内の中にも停めてもOKです。

教圓寺さまの、建物内へ。

庫裡(住居部分)の玄関に今回のイベント「おてらんち」の手作りポスターが貼ってありました。

ようこそ!教圓寺へ!! お内仏の仏様に手を合わせてお席にお座り下さい。
楽しい時間をお過ごし下さい

まずは仏様へ手を合わす。さすが、お寺でのイベントですよね。さて、次からはお寺の中に入り、「おてらんち」が始まっていきますよ~。

まずはみんなでお経を読みます

開始時間の12時になると参加者やご門徒さん、調理スタッフさんみんなでお経を読みました。読み方も難しくないので、はじめての方でも大丈夫です。

こちらは教圓寺の副住職さん。

「お寺でゆっくり過ごしていただきたい」とご挨拶をいただきました。

本日のメニューは「海鮮汁」

いよいよランチタイム。お寺の婦人会の方々が腕をふるいます。

あつあつのお汁が冷えた体を温めてくれます。

ご飯も大きな釜で炊くので、おいしいです!これは多人数ご飯の醍醐味ですね。

それではみんなで、いただきます!

手を合わせて感謝。「いただきます!」

お汁の中には海鮮つみれ。お汁自体にも魚の旨味が溶け込んでいいおダシになっています。白菜やニンジン、大根、ネギと野菜もたっぷりでしたので、かなりの栄養素がつめこまれた元気スープになっていました。お味もとってもよく、おかわりしていただきました!

お漬物や副菜もおいしかったです。特に、「大根の皮のきんぴら」は皆さんに好評で、海鮮汁に使った大根の皮が余るのでこのメニューを作ったのだそう。無駄にせず、大事にいただくというお寺らしさを感じました。

おてらんち、食事の様子

さあ、ここからは参加しておられた方たちの表情を写真でお届けいたします!

 

さて、いかがだったでしょうか?写真からも、みなさんの楽しそうな表情が見て取れたと思います。実際とても賑やかで笑顔があふれるお昼時で、参加者のおばあさんに「どうですか?」とお伺いすると、「いつも一人やけね。今日は賑やかで楽しい!」とおっしゃっていました。

お母さんたちが調理してくださいました!

お寺の厨房ではお母さんたちが大活躍。仏教婦人会の方を中心にお手伝いくださったようです。中には漁師さんの奥さんもおられ、普段は「うみてらす豊前」にも出ておられるようです。今回の海鮮汁はそんな背景もあってのメニューだったのではないでしょうか?

集合して写真を撮らせていただきました!たくさんのスタッフが集まって開催されたこのイベント。思いが伝わってとっても温かい場所になっていましたよ。

「おてらんち」発案者にインタビュー

さて、この「おてらんち」という素敵な企画。どのように生まれていったのか?ということが気になりますが、企画されたのは若坊守の菅原園子さん(写真中央)にお話を伺いました。

ぶぜんらいふ。:まず、初回の「おてらんち」を終えてどうでしたか?

園子さん:予想以上にたくさんの方が来て下さり、とても嬉しかったです!また、お手伝いにも何人も来て下さり有難かったです。
今回は海鮮汁ということで浜のお母さん達中心にお手伝いをお願いしたのですが、調達や事前準備から当日の朝からの仕込み…と、初めての試みにも関わらず、お手伝いを買って出て下さり、感謝の気持ちでいっぱいです。

ぶぜんらいふ。:そもそも「おてらんち」の目的はなんでしょうか?

お寺で楽しい時間を過ごしてほしい、ということです。

一人暮らしの方も多い中、時々でも、みんなでお喋りしながらお昼ご飯を食べたりらお茶したりして、ホッとできたり楽しかったと思える時間を過ごしてもらえると良いなと思っています。

今回、「1人で食べるよりこうやってみんなで食べると美味しい」「1人分じゃあこんな美味しい味は出ない」「楽しかった。また誘ってくるね。」などの感想もいただき、本当に嬉しかったです。

ぶぜんらいふ。:このイベントを開催しようと思ったエピソードなどありますか?

以前、お寺でスパイスカレーの作り方を教えてもらい、いざカレーを食べる時に、たまたま一人暮らしの方が用事でいらして、「良かったら食べて行きませんか?」とお声掛けしたんです。
そしたら、「いつも1人で食べるから、嬉しい!」と言って下さって。その時、そんな思いの方は沢山いらっしゃるんじゃないかと思いました。

それと、スパイスカレーを教えていただいた方がカレーで人の輪を広げたい!と活動されていたのも刺激になりました。「お寺ってたくさんの料理を作って提供する為の設備も整っているよね」って話にもなり。
「私も何かお寺っていう場所ならではのことをやってみたいな」って思って、ワクワクする気持ちが湧き出てきたんです。その時は、スパイスカレーがとっても美味しかったので、色んなスパイスカレーを作ってみたいなって単純に思いました(笑)

そのことを坊守である母と話していて、母もまた、「お寺が色んな人が気軽に来れる場所であってほしい」と願っていましたから、それならまずは日にちを決めて「みんなでワイワイとお昼ご飯を食べたりお茶したり、そんなことできたらいいね」と話はトントン拍子に進んでいきました。

ぶぜんらいふ。:開催に至るまで大変なことなどありましたか?

ご門徒さん方がすぐに受け入れて下さったので、有難いことに、ほとんど大変な思いをせずに開催することができました。

丁度企画を考えた後に、お寺の教化団体(ご門徒さんで作る仏教壮年会や婦人会などの会)の代表さん達の会議と懇親会がありまして。そこで皆さんに提案してみました。意見を出すのは少し緊張しましたが、皆さんがニコニコ笑顔で聞いて下さって、喜んで承認して下さいました。

懇親会ではスパイスカレーも作ってプレゼンもしたんですが、カレーが残ったので、「余ったから、明日のお昼ご飯お寺に食べに来てください!」と代表さんたちにお声がけすると、楽しみに帰って行かれて。結局、懇親会の翌日にさっそくカレーで「プレおてらんち」を開催する運びになりました。スパイスカレー、老若男女問わず「美味しい!」と食べて下さいましたのも嬉しかったですね。

その時の「プレおてらんち」で第一回の日にちとメニューも決めることができました。それに、浜のお母さん達が作り手を買って出て下さって。まずはお寺の者で…と気負っていたのですが、始めからお手伝いいただき、すごく有難く嬉しかったです。

その後、寺報(お寺の新聞)や、ご法座の時に、開催することを毎座お知らせもしました。毎座お参り下さった方は、またか…と思われたと思いますが(笑)、これまた皆さん温かく聞いて下さりました。直接会った時にお誘いしたことで当日来て下さった方もいらっしゃったので、色んな場でのお知らせ、特に直接お誘いすることはとても大切だなぁと実感しました。

トントン拍子に進んだ分、これから大変なことも出てくると思いますが、長く続く活動になるよう頑張りたいです。

ぶぜんらいふ。:今後、「おてらんち」をどういう会にしていきたいですか?

よくお寺に来てくださる方も、なかなか足が向かない方も、おてらんちに来て下さった時は、みんなが楽しく過ごせる会になると良いなぁと思います。作り手になって楽しんだり、お客さんとして楽しんだり。それぞれがそれぞれの「楽しい」の時間を教圓寺で過ごしてもらえたらと思います。

そして、おてらんちを通して、お寺って楽しい場所だな、また来たいなと思ってもらえたら…。ご法座にたくさんの方が足を運んで下さり、お聴聞いただき、1人でも多くの方が阿弥陀様のおみのりに出逢うご縁を作っていただけたら…。それが一番の願いです。

たくさんの課題はありますが、いろいろ考えるのがワクワクして楽しいです。まずは、おてらんちを通して、これからのお寺のために、ご門徒のために、何かできたらなぁと思います。

 

一生懸命に思いを語ってくださった、園子さん。その思いはきっと色んな人を巻き込んでお寺という場所を楽しい場所にしていくことでしょう。お忙しい中、ありがとうございました!

次回開催予定

日時:1月30日(火) 11時30分~13時30分

メニュー:団子汁

誰でも参加可能です!

 

「教圓寺」の概要

寺院名 教圓寺
ジャンル 寺院
住所 福岡県豊前市宇島481

アクセス 宇島駅から1.8km 車で4分
営業時間
定休日
問い合わせ先 0979-83-2807
参考サイト
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ひでさん
浄土真宗本願寺派のお坊さんで4児の父。お寺と地域の活性を目指して日々奮闘中です。夢は豊前を仏教王国にすること。そのために、お寺を中心としたコミュニティ「お寺まちづくり」を推進中です!
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