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【体験者座談会あり!】豊前で「お試し暮らし&仕事」ができる!古民家リノベ「山内のいえ」

こんにちは!編集長のひでさんです。
今回は現在豊前市で行われているトライアルワーキングステイ及び、お試し居住と古民家をリノベーションして生まれ変わった「山内のいえ」をご紹介すると共に、体験者と座談会を開いてきましたので、そのあたりのリアルな感想を見てもらえればと思います。
それでは、どうぞ!

移住を目的とした制度

現在豊前市では移住を目的とした政策が行われている。
最近の動きとして注目しているのが次の2つだ。

・トライアルワーキングステイ

・お試し居住

どちらも「山内のいえ」を宿泊拠点にして豊前市に住む体験ができるものになっている。

2つの制度の違いを簡単に説明すると、トライアルワーキングステイは『お試し居住+お仕事』という構成となり、単純に豊前市にお試しで住んでみたいという方は『お試し居住』となる。こちらは基本的に仕事はつかない。

同じ単語が並ぶので少しややこしいかもしれないが、利用者側から言えば…

・豊前市への移住を検討していて、お試し居住と豊前市でのお仕事を体験してみたい方 施設利用費なしトライアルワーキングステイ

・豊前市への移住を検討していて、お試しで住んでみたいけれど、お仕事の体験はしなくてもいいよという方。また移住後の住居やお仕事探しをしたい方 施設利用費ありお試し居住

となる。

トライアルワーキングステイの詳細は後程書くが、お仕事といってもお手伝い程度のものが紹介されるようなので、構える必要はない。ただし、単純に観光するための宿としては利用できないとのこと。どのような人が該当するかの判断は自治体に任されているようなので、市役所に電話し、実際に利用したいという方は自身の思いを伝えて、「トライアルワーキングステイ」「お試し居住」どちらかの担当部署に取り次いでもらうといいだろう。

「山内のいえ」について

ここで「山内のいえ」についてみてみよう。ロケーションとしては豊前市の真ん中あたり。海と山の中間でもある。
色々なところへアクセスしやすいが、周辺は静かな住宅街で、車は必須だ。
土地勘がないと少し迷う可能性があるので、山内のいえの入り口を確認したいと思う。

上の写真は山手側を向いたもので、右手奥が如法寺(ねほうじ)になる。

こちらは先ほどの坂を下ってきたところ。

ここが入り口となる。

駐車できるスペースもたっぷりあるので、一時利用でイベント会場にするのにも十分対応できそうだ。

実はこの施設、古民家再生プロジェクトで一度お邪魔したことがある。ビフォアアフターを比べるのも面白い。気になる方は下記リンクから。

館内設備

ここで、パンフレットに記載の情報を整理してみよう。

母屋:木造瓦葺平屋建て 108.09㎥
蔵:木造瓦葺平屋建て 13.22㎥
駐車場:3台分
倉庫:1棟

駐車場は3台分となっているが、実際はもっと停められるスペースがあるので、この場所でイベント開催をしても安心だと思う。

また、宿泊する場合に気になるのが電化製品など。それは次のようになっている。

・テレビ、冷蔵庫、エアコン、電子レンジ、洗濯機、炊飯器、食器類(5人分程度)その他必要最低限のものはそろっています。すぐにご利用いただけます。

とのこと。ただし、寝具は用意されていないとのことで、持ち込みかレンタルになる。注意が必要だ。

市役所の方に教えてもらった「山内のいえ」へのふとん配達実績もある業者さん → ワールド九州 中津

では、ここからは実際に館内の設備を写真で見てみることにしよう。


こちらは玄関入ってすぐの土間。アイランド型のキッチンが置かれている。

こちらはトイレ。古かったところはほとんど新しく綺麗にされているので、古民家と言っても心配することはない。

洗濯機。

機能も充実しているので、普段と変わらない生活が送れそうだ。

お風呂も綺麗。

自動で入れてくれるタイプ。追い炊き機能ももちろんある。

ちょっと懐かしい感じの自転車。こちらも借りれるそうだ。
これだけの設備がそろって、お試し居住の宿泊の場合、利用料金は一日あたり1000円。
一時利用に当たっては2時間200円。それ以降は1時間につき100円という。
※上記は『お試し居住』と『一時利用』で、『トライアルワーキングステイ』では施設利用の費用はかからない。

山内地区はどんなところ?

 

「山内のいえ」に滞在するなら知っておきたい周辺のこと。豊前市山内地区について、地元に長年住まれているお寺の住職さん。明泉寺の林川英昭さんにお話を伺った。

「山内は海と山の中間で、海まで5キロ。10号線まで車で10分。求菩提の山まで車で15分という所で、標高100メートル弱といったところでしょうか。豊前は瀬戸内海気候で温暖、雨は少なく、その分ため池が多くなっています。昔、このあたりを『豊の国』(とよのくに)と言いました。ゆたかなところということで、その一部が豊前となっています。

雪は降るけれど、厳しくありません。また、山内は川から遠いですし、裏には山がありますが、如法寺で120メートルほどと、高さは大したことはありません。周りは田んぼですから、災害は考えられませんね。」と、林川さん。安心して生活を送れる場所にあるとのことだ。
周辺の見どころはありますか?という質問には「如法寺やお宮(嘯吹八幡神社・うそぶきはちまんじんじゃ)がありますよ。」と教えてくださったので、利用される方は一度訪ねてみることをおすすめする。

続いて生活について。買い物はどうしていますか?と聞くと、「車があれば十分便利です。バスもあるけれど、少ないですね。普段は10号線沿いのスーパー(めめマート)などを利用しています、なければ、イオン三光へ。(中津市)それでも、車で20分ほどです。豊前インターまで5分ほどなので、小倉までも40分ほどでいけます。」とのことで、車は必須のようだ。

また生活の中でも重要なのは食べ物のこと。そのあたりについて伺うと、「豊前では魚がおいしいので、おすすめです。お客さんが来たら出しますね。あとは、畑でとれたものでしょうか。里芋、人参など、地でとれるものです。それにこの辺りは天和のお米と言って、ご飯がおいしいです。川から遠く、水持ちがいい赤土がある影響でそこで育ったお米はおいしくなるんです。」と地元の人ならではの情報を教えてくれた。

「山内のいえ」は住宅地の中にあるので、周辺住民がトライアルワーキングステイについて知っているか?ということも気になるところだったので、尋ねてみると、事前に地区説明会があったとのこと。全員ではないが、興味のある人は説明を受けているとのことなので、受け入れ態勢もあるということだろう。

市役所で制度について詳しく聞いてきた!

市役所に赴き、『トライアルワーキングステイ』と、『お試し居住(一時利用)』について聞いてきた。
まずはトライアルワーキングステイについて。答えていただいたのは総合政策課の篠田さん。

ぶぜんらいふ。:これはどういう制度なのですか?
篠田さん:「都市部の大阪、東京などの人たちに豊前に一回お試しで住んでもらおうという制度で、どんな産業があるか見てもらうために、実際のお仕事を体験してもらうことができます。

もともと福岡県がやっていた制度でしたが、県の事業が2年前に終わってしまいました。その後は、豊前市が独自にお仕事つきのお試し居住、トライアルワーキングステイをおこなっています。

福岡県では他の自治体でもお試し居住をしているところはあるのですが、プラスでお仕事というのがなかなかありません。現在お仕事つきで募集しているのは豊前市だけになりますね。」と篠田さん。

独自にトライアルステイをおこなってきた豊前市だが、ブラッシュアップにより更に利用しやすくなっているようだ。

「今までは職種が絞られていたのと、寒い時期に募集したこともありましたが、職種これだけ!ってしたら、人が来ないんじゃないか。30日間という期間も長い…。という声が会議の中でありましたので、本年度はゆるく1週間~4週間の期間設定と、通年で募集しています。」

「また、トライアルワーキングステイで来ていただいた方にはWebでの情報発信をお願いしているのですが、(注:編集部 終了時点で市から情報発信料が出る。1週間から2週間なら2万円をいただける。)みっちり仕事をしてしまうと、市内に出る時間がなくなっちゃって、情報発信ができなくなってしまいます。ですから、午前中だったり、午後ちょっと働く感じを想定しています。例えば観光協会、漁港、地域おこし協力隊に同行するなどの他、山内の近所の人たちのお手伝いですね。草刈りとか、神楽舞に使う木を切ったりとか。今だと、ブロッコリーの収穫などですが、あくまでお手伝い程度でと考えています。」

ぶぜんらいふ。:トライアルワーキングステイに期待していることは?
「まずは豊前市に住んでもらって、田舎暮らしがどういうものなのか、を味わってもらいたいと思います。気に入ってくれれば、移住を含めて考えて欲しいですね。そうじゃないにしても、利用者には豊前市の情報発信をしてほしいと考えています。現在大学生が来てくれていますが、(2018年3月時点)彼らは来年就職活動になります。特に、若い世代が少ないので、彼らの選択肢の一つに豊前が入ればと思いますね。

 

続いて、施設を管理する課である観光物産課のお二人にお話しを伺った。

左:大友さん 右:中西さん

特にこちらの課が担当するのは、『お試し居住』と、『一時利用』で、一時利用は豊前市民も利用することができるので、スペースを探している人は注目してほしい。
お二人からコメントをいただいた。

中西さん:「豊前は何もないようでいっぱい何かがあります。近所のおいちゃんの人柄だったり、当たり前にある山並みだったり、空気がうまい。体験、農業体験とか、色んなところを周ってみていただければと思います。
一時利用については、地元の老人会の寄り合いとか、写真が得意な方が展示するギャラリーなどとして利用していただきたいですし、若い人たちで集まって、熱い思いを話し合う場になって欲しいですね。」

大友さん:「豊前は自然が豊かな場所です。街に住んでいて、虫とかぜんぜん触ったことのない子たち、川で魚を見たことのない子どもたちに、自然の体験をしてほしいです。
一時利用ではワークショップ的なことをして、いろんな人が集まって、楽しい時間を過ごしていただければと思います。」

利用者としては『トライアルワーキングステイ』と『お試し居住』の違いが分かりにくい感じがするが、大きな違いは『仕事つきかどうか』だ。
もう一度要点をまとめてみたいと思う。

『トライアルワーキングステイ』…豊前市への移住を検討していて、お試し居住と豊前市でのお仕事を体験してみたい方 施設利用費なし ※車を持っていない人に限り、レンタカーの手配、費用負担も市がしてくれる。

『お試し居住』…豊前市への移住を検討していて、お試しで住んでみたいけれど、お仕事の体験はしなくてもいいよという方。また移住後の住居やお仕事探しをしたい方 施設利用費あり

移住を考えている人や、豊前が気になっているという人は、一度、市役所に問い合わせてみて欲しい。

制度は分かったけれど、「じゃあ、実際どうなの?」というのはなかなか見えてこないところ。そこで、「ぶぜんらいふ。」では実際の利用者の声を聞いてみたので、ぜひ、参考にして欲しい。また地域づくりに関わる方は彼らがとても重要なヒントをくれているので、少し長くなるがぜひ、一読してみて欲しいと思う。

トライアルステイ体験者座談会@山内のいえ ほぼ、ノーカット

左:加藤さん 右:是本さん

座談会に参加してくれたのは、写真のお二人。
どちらも西日本工業大学の学生さんで、現在は下宿から大学に通っている。また、お二人とも近隣の出身で、加藤さんが大分県宇佐。是本さんが福岡県吉富町である。
ちなみに編集長のひでさんは滋賀県草津市の出身で、豊前市在住。

●「山内のいえ」で服を制作してくれた加藤さんの記事はこちら↓

そんな2人+1人が体験を通して感じたことや豊前について語ってみた。

住んでいる人たちが、情報発信をしたらもっと良いところが広がる

ひでさん こんにちは。今日はよろしくお願いします。
さっそく、話に入っていきたいと思いますが、豊前に一週間滞在してくださったということで、面白かったところとか、こういうとこ良かったなとか。また、改善してくれたらいいなということがあれば。住んでいた家などについても教えてほしいと思います。それでは、ポジティブ意見から。

是本 よかったのは、やっぱり、おしゃれなお店がいっぱいあって、思ってた以上に。

加藤 あー、そうそう。

是本 あと、隣の町に住んでいるのに、あまり分からない。情報の発信が下手くそなのかなっていうのはちょっと思ったんですけど。

ひでさん いいですね。そのストレートな感じ。(笑)

是本 意外とツイッターとかフェイスブックとか見ると、けっこう景色がいいじゃないですか。自然があるという良いところがあって、ドライブとかツーリングとかの場所に使われてるから、けっこう行かれている方はインスタとかでも発信してるんで、たぶん、そういう情報、市とかが積極的にやってるんじゃなくて、行かれた人がやってる情報を見て、俺たちも知るみたいな感じだったから。
それにプラス、あの、ここに住んでいる人たちが、情報発信をしたらもっと良いところが広がるんじゃないかなと思うんですけど。

ひでさん たしかに、ブログもSNSもそうなんですけど、あんまり皆さん、発信しないっていうか。出たがらないところはあるなという風に思っていて。
出たとしてもちょっとピントがずれているというところもあるので、発信のベースとなるようなこういう方法がいいですよというのがあればいいですね。

豊前にスタバがあっても向かない

ひでさん お二人は現在小倉にお住まいですかね?そこから見ても豊前のお店はけっこういい感じですか?

是本 いいかんじですよ。北九州で言うと、やっぱ門司とか、雰囲気があるところがあるじゃないですか、そういうところにも引けをとらない。

加藤 全然、戦っていける。

是本 やっぱり、良さをちゃんと生かしてはいるなっていう。自然が多いっていう、悪いところもあるのかもしれないけれど、その良さをちゃんと生かしているなっていうのは感じる。

ひでさん お店自体がなじんでいる?

是本 ここにあるからいい感じのお店になってる。豊前にボーン!ってスタバがあっても、向かないだろうし、都会にあるからスタバは向いてるんだろうし、こっちにあるから古民家のカフェは向いているんだろうっていう、ちゃんとそういうのが定着してるんだろうなと。無理に向こうの方の文化、都会の方の文化を取り入れるんじゃなくて、ここにあるのを上手く使っているから、それはすごいいいなと思う。

ひでさん よく言われるんですけど、リトルトーキョーというか、都会にしようっていうのが田舎にはあって、それを住民がしたいと思っているかというのは分からないんですけど、行政主導でいくとけっこうそういうの多いんですよ。で、結局半端になっちゃうというか。

是本 その良さを生かさずに、とりあえず新しいものをみたいな。あまりそれは好きじゃないよね。

加藤 たぶん、住民がそんなに都会になりたいと求めていない。

是本 だって今、豊前らしさを保っているのに都会になっちゃうと豊前らしさを捨てて、なっちゃったらね。

ひでさん ぼくも外から来ているので、良さっていうのが分かるんですね。ないって言うけど、持ってるじゃんって。
そういうことをそれぞれが感じてもらって、自慢できるような、誇りを持てるような、方向性に持っていけると、このままでいいし、後はどういう風に伝えるかということになっていくのかなと思うんですけどね。

秀でて大きいものがないから、小さいものの発見がしやすい

ひでさん お二人は宇佐と吉富の出身で、豊前の近くにおられたわけですが、地元はどんな感じですか?

是本:地元もここも変わらないくらい田舎っちゃ田舎です。でも、うらやましくもありますね。あまり、吉富ってどんなところって聞かれたら北九州の自治体で一番小さい町かなとかそういうことしか、自慢自体が少なくて、後はもう製薬があったりとか、あと工場があったりとかになっちゃうんで、自慢できる要素があるのは羨ましさがありますね。

加藤:宇佐も宇佐神宮とかに支配されちゃってる。(笑)もう一本しかないっていうか。

是本:宇佐と言えばね。

加藤:あとは?って言われた時にみんな困るみたいな。そこは、宇佐神宮に頼っちゃってるっていうのがありますね。

ひでさん:けっこう大きめのがあると逆に、難しいというか。

是本:小さい良いものが埋まってしまっちゃうという。

加藤:でも、けっこう来ますけどね、人は。

ひでさん:多いのは多いですもんね。そういう意味で言ったら豊前というのは、中ぐらいのがたくさんある?

加藤:ああ、そんな感じ。

是本:秀でて大きいものがないから、小さいものの発見がしやすい。

ひでさん:ああ、なるほどね。それは、ちょっと新しい視点かもしれないですね。思ってなかったかもしれない。

是本:今、現状生かすとしたら、そんな方向性がいいのかも。一個大きいのがあるよりはね、あまりないことも、いいのが見つけやすいっていうね。

加藤:たしかに、ほんと、宣伝の仕方なのかも

是本:そうね。

加藤:宇佐も探せばあると思うんだけど。たぶん、吉富も。

ひでさん:まだ発見してないっていう可能性もありますもんね。

豊前を拠点にするには、駅前にレンタカー・レンタサイクルを

是本:あと駅前が寂しいってことですかね。

ひでさん:そうですね。豊前、寂しいです。

是本:せっかくソニックとかも停まるんだから、もうちょっとPRできるようなものがあればね。

ひでさん:ほんとですね。例えば、ぱっと降り立った時にどんなのがあればいいと思いますか?

是本:現実的にあってほしいのはやっぱり、レンタルサイクルとかあったら。門司とかけっこうあるんですよ。電動のとかが。

加藤:あるね。

ひでさん:小倉も街中にスポットがあって、黄色い自転車が置いてますよね。

是本 だから、たぶん若い人って、車持ってないから、いいスポットも豊前あるのに、車がないと困るなって距離感にあるから、そういうレンタルサイクルがあるだけで全然違うと思います。

ひでさん:それは、バスとかタクシーでは難しい?

是本:バスって時間調べないといけないじゃないですか。タクシーは別なんですけど。そういう煩わしさけっこう感じちゃうんですよね。若い人って。今でこそスマホでぴぴっといじっちゃえばいいのかもしれないけど、そういうめんどくささがあるので。

ひでさん:煩わしさですか、たしかに。スマホ使ったとしてもアプリとかって整備されていないでしょうね。都会だったらバス会社が出している、もうすぐ来ますというのがあったりしますけど、現実的に調べるとなったら時刻表だけですもんね。

是本:そうなると、ちょっとめんどくさいかも。あと、行きたいところに直行できないっていう。バス停で降りてそこから歩いてっていうのがまた、ひっかかる。

ひでさん:そっかそっか。

加藤:病院前とかに停まるのが多いんじゃないですかね?

ひでさん:公共施設とかね。

是本:やっぱりどうしても足になるものが近くにないと、例えば中津に行かないとないから、『中津を拠点にしてついでに豊前に行こう。』と言う風になっちゃうと思うんですよ。

加藤:確かに、中津には取られそう。

是本:だからやっぱりそういうレンタカーとかそういうのがあると、豊前が拠点になるのかなと。

ひでさん:ああ、なるほど!めちゃくちゃいい意見ですね!(一同笑)

是本:自分がよくレンタカー借りるもんですから、そういう視点で見ちゃってるんですね。

ひでさん:うちも、妹が関西から豊前に戻ってくるんですが、旦那さんがこの辺りを知らないということで、レンタカーを借りて車で一緒に周るんですよ。遠くは別府行ったり大分行ったりとか、熊本行ったりとか。
でも、豊前にレンタカーがないから、一度中津に降りるんですね。で、そっちでレンタカー屋さんに行って豊前に来るんです。直であったほうが絶対にいいですよね。

是本:そうですよね。お金も落としてくれるし。

タダでもらうっていうのがなんか悪いような感じがして

ひでさん 実際、暮らしぶりとかはどうだったですか?買い出し行って、朝と夜が自炊、昼はお店に行って外食と聞きました。もともとは下宿とかで料理はされていたんですか?

是本:ああ、そうですね。元々一人暮らしなんで自炊は苦にならないくらいです。食材とかも近所の方かたいただけるので。それは田舎ならではの体験だなと。

ひでさん:都会の方に暮らしたら、マンション暮らしだと、物理的な距離はすごく近いけど

加藤:壁を感じちゃいますね。

ひでさん:醤油の貸し借りがなかったりとかね。今はこっちでも少なくはなってますけど。

是本:今は引っ越ししたからそばもっていくとかしないもんね。

加藤:ないよないよ。絶対ない。あいさつとかしたことないよ。

是本:ご近所さんとの距離が近いようで、遠い感じ。

ひでさん:食材を近所の方からいただいたと言うことですが、地元(宇佐・吉富)は豊前と似ているところあると思うんですけど、近所の人から食材をいただくという体験はなかったですか?

是本 自分自身が体験するのは初かも。

ひでさん:いただいた時はどんな感覚だったですか?

是本:あ、もらっちゃっていいの?みたいな。(笑)いやでも、都会に住んでいると野菜とか高く感じちゃうから、タダでもらうっていうのがなんか悪いような感じがして。(笑)なんか、すいません、何もあげるものないのに…っていう。

是本:(加藤君に)どうだった?

加藤:オレはけっこう小倉でもボランティア終わったあと野菜くれたり、たまにセレクトショップの店員さんから野菜もらったりとか。(一同笑)

是本:けっこう馴染みはあったんだ

ひでさん:店員さんからってなかなかないですよね。それは畑で育てていらっしゃるとか?

加藤:「親が持ってきてくれたのよ」という流れで。

ひでさん:あー、そうか。

車乗って出かけている時が一番スローに感じた

ひでさん あと一日、今日が最後の夜ということですが、どうでしたか?

加藤:あっという間って感じですね。

是本:とにかく感じたのが、時間がゆっくり感じて。

加藤:ああ!確かに!あっという間だけど時間はゆっくり。スローになっちゃう感じ。

是本:向こう(小倉)にいるとせかせかしちゃってる感じで、なかなかゆっくりっていうのが、もう、実家に帰ってゆっくりするくらいなんで。

加藤:ああ、そう、実家感覚あるかも。

ひでさん:実家感覚ね。おもしろい。

ひでさん:ちょっと思ったのですが、お二人はそれぞれ一人暮らしですよね。じゃあ、ゆっくりというか、一人の時間ってあるわけじゃないですか。それでも、豊前ではゆっくりしてると感じたと。そのポイントはどこだったんですか?

是本:これはもう、車の音が聞こえない。ご近所さんが運転している車の音が遠くでたまーに聞こえるくらいで。

加藤:それは、ある。

是本:台所で落ちた水の音が、ポチョンって聞こえるくらいのレベルの静かさ。

加藤:車乗って出かけている時が一番感じたもん。スローに。みんなが。車も少ないし。人の声もしないし。

是本:何もないし。

ひでさん:車というスピードが出るものに乗っているにもかかわらず、時間のゆるやかさを感じるという。(笑)

加藤:そうですそうです。

是本:それはあるかもしれんね。(笑)

是本:周りで動いている人が絶対いるもんね。向こうに帰っちゃうと。(豊前では)自分だけしか動いてないっていう。

ひでさん:急かされる感覚があるんですね。

是本:周りでがんばっている人を見ちゃうと、自分ぼーっとしてると、あ、頑張らなきゃなって思っちゃうじゃないですか。たぶん、それとおんなじ。

加藤:あ、じゃあ絶対くつろげてなかったな。オレ、夜中までミシンしてて…。

是本:いやいや、お前はなれとーけいいんよ。他人がしよーとね。逆に進んでなかったじゃん、あんまり作業。

加藤:意外とたぶんね、ひとりがいいかもしんない。

ひでさん:最後の夜に言われるという(笑)

加藤:やっぱし気をつかっちゃう部分もやっぱし、あるじゃん。

是本:あー、うん。

ひでさん:今回は2人ということでしたが、友情が深まったりとかありましたか?

是本:いやー、いつも通り。

加藤:学校でも、もうずっと一緒なんで

ひでさん:もうすでに、過ごしている時間が長いってことですね。

加藤・是本:そうですね。

是本:深まらなかったね、友情

加藤:うん。そうね。

是本:あはは。

都会っ子には素の田舎の刺激がおすすめ

ひでさん:若い人が来てくださって、ほんと、今日、色んなことを教えてもらいました。ぼくもやっぱりここにいるのが長くなっているので、だから、あの最初の感覚っていうのを思い出すのもあるし、まあそれぞれ、感じ方というのは違うので、ほんとためになったというか、今後の指針として行きたいなと感じています。
ここでの体験を、お二人にはしていただきましたけど、おすすめしたいなという気持ちはありますか?

是本:たぶん、お前みたいな使い方したい人いるんじゃない?

加藤:たしかにいるかもしれない。アトリエとかそういうの欲している人はいるとは思いますね。都会のほうは。

ひでさん:例えば、同級生とか近くの人にいいよみたいなのは?

是本:けっこう都会で育っている友人とか、八幡とかそこらへんから来てる身の回りの友達が多いんで、たぶん、こういう生活をしたことがないと思うんですよ。そういう友達にはけっこう新鮮に感じるだろうから、勧めたらおもしろいんじゃないかな。

是本:参加メンバーに一人、都会っ子がいたら違うかもね。

ひでさん:ああ、それも!組み合わせで面白いかもしれないですね。

是本:ぼくら慣れっちゃってるから。田舎育ちだったんで、ご近所さんの畑の道とか行ったら、小学校に戻ったみたいだね、みたいな(笑)

ひでさん:田舎で生まれ育ったのに、やっぱこう、都会に慣れたのかな?で、ここに来ると、やっぱり地元とは違うって感じるんですよね?

是本:そうですね。

ひでさん:そういう意味では田舎出身者でも来ていただけるところなのかなと。

加藤・是本:ですね。たしかに。

ひでさん:最後に具体的におすすめしたい人は?

是本:一回、田舎で幼い頃育ってて、仕事か何かの関係で都会のほうにずっと暮らしていて、また田舎の新鮮さを味わいたいという方いると思うんで、そういう方におすすめしたいですね。
ぼくたちはちょっとしか都会に行ってないけど、このくらい新鮮さを感じれたから、たぶん、そういう形って、かなり懐かしさを感じれるんじゃないかなと。場所は違うけれども。
そういう方にはおすすめできるんじゃないかなと思います。

加藤:ほんと都会っ子が来たら、刺激。逆に刺激があるんじゃないですかね。田舎の刺激というか。ほんと、素の田舎なんで。

大江:その表現おもしろい!

加藤:ほんものの田舎なんで。作った田舎じゃないんですね。もう、そこはほんとに(刺激が)あると思いますね。それこそ、アトリエとか。広さは十分にあるんで、そういう一人で動きたいって人には、おすすめかもしれないですね。

大江:ありがとうございました!

まとめ

『トライアルワーキングステイ』と『お試し居住(一時利用)』は豊前の暮らしや仕事を体験できる、おすすめできる制度になっていることが分かった。
「山内のいえ」も中に入って見せてもらったが、とても過ごしやすい空間になっているので、豊前の人には一時利用として様々な形で使っていってほしいと思う。

また、実際の利用者のインタビューでは若い自由な発想から意見をいただき、新たな発見をすることができたし、それがそのまま豊前の未来に対する提言になったように思う。

今回の取材にご協力いただきましたみなさまのおかげで、多方面からのお話しを伺うことができたことを厚く御礼申し上げます。

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ひでさん
浄土真宗本願寺派のお坊さんで4児の父。お寺と地域の活性を目指して日々奮闘中です。夢は豊前を仏教王国にすること。そのために、お寺を中心としたコミュニティ「お寺まちづくり」を推進中です!
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