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【ぶぜんの音・ライブレポ】最後のプレミポメリ

こんにちは。編集長兼お坊さんのひでさんです。

今日はとあるライブをレポートしたいと思います。

 

2016年10月29日(土)

福岡豊前市のとなり、大分県中津市、cafe gatto(カフェ ガット)

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cafe gattoの店内。観葉植物も販売している。

東浜という名前の通り、

波の音を聞くことができる場所にそのカフェはある。

 

そこで、「UTA-CAFE vol.3」という

ライブが行われるということで行ってきた。

 

このライブは豊前の「プレミポメリ」というバンドが主催している。

他にも豊前のバンドが出るということで、

ぶぜんらいふ。でも、豊前の音楽シーンを紹介していきたいと思い

駆け付けた次第だ。

事前に以前から知っているバンドのメンバーに連絡を取ると、

「ぜひ、レポートしてください!豊前を音楽で盛り上げたいんです!」

と、熱いメッセージが返ってきた。

 

LIVE!スタート

直前のフェイスブックの告知で

カフェの前の広いテラスで

野外ライブをするというアナウンス。

寒さが心配だったが、たき火と、焼き芋という、

心にくいサービス付きだった。

 

18時半スタート。

街から少し離れた海岸沿いは

見上げると、きれいな星が見えた。

 

一組目は、「佐伯市民」(さえきしみん)

大分県佐伯市出身の二人組のバンドだ。

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アコースティックギターの大谷さんとパーカッションの江藤さん。

アコースティックでロック。

10月終わりの肌寒い、夜の海風の中、裸足で歌う。

こっちはユニクロのウルトラダウンジャケットまで持ち出しているってのに、

なんて、ロックなんだ。

 

初めて聞いたが、心に迫ってくるものがあった。

二組目は「B.T.G」(Beat Tandem Generate)

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こちらは豊前出身、北九州ロック界の重鎮。吉本昌亮さん(写真右・ギター&ボーカル)と、

下関の赤崎充さん(写真左・ベース)のバンド。今回はアコースティックで参戦。

 

普段、吉本さんは「DOGGY DOG DEE」というバンドで活躍されている。

以前、豊前天狗太鼓の25周年「Rock the City」というイベントで

神楽と太鼓とダンスのコラボの時、一度拝見させていただいた。

 

その時から思っていたが、ギターがめちゃくちゃうまい。

そして、ベースもすごい。

地方でこのレベルのものが見れるというのは非常に贅沢だと思う。

 

音楽に関わる人が多い豊前

プレミポメリのレポートをする前に

紹介しておきたいことがある。

 

実は豊前には音楽に関わる人がたくさんいる。

 

この時期にあちらこちらで聞こえる神楽や

祭りのお囃子に始まり、「豊前天狗太鼓」という和太鼓集団、

「ニュー・スウィング・ジャズ・オーケストラ」という、

アマチュアのジャズ楽団もいるし、他にもプロの演歌歌手の出身地でもある。

 

そして、なんといっても地元を軸に活動している

ロックやポップスの

インディーズ(自主制作)ミュージシャンたちを忘れてはならない。

 

彼らは仕事を持ちながらも、その合間に作曲や練習をし、

CDやライブで私たちに楽しく心躍る音楽を届けてくれる。

 

なにより、地元では

「○○さん家の○○くんが、バンドやりよる。」

という感じでアーティストとの距離が近いのだ。

このあたりも、インディーズの魅力だろう。

今回の主催、「プレミポメリ」とは

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彼らはアコースティックギターと、ジャンベという打楽器のユニットで、

やさしいサウンドを基調として、メロディ豊かに歌い上げる。

 

誰が聞いてもハッピーでかわいらしいその曲たちは、

女性や子どもたちからも人気が高い。

もちろん、ノリのいいロックな楽曲もあるので、

メロディに飢えた男性諸君もきっと気に入ることだろう。

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メンバーはジャンベ(パーカッション)担当で豊前出身の「たむけん」こと田村謙太さんと、

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アコースティックギター担当の田川の「せいくん」こと、手嶋清司さん。

 

ボーカルは主にたむけんの担当だが、

曲によってはコーラスのせいくんがメインをとったりすることもある。

どちらにせよ、2人の奏でるハーモニーは素晴らしいものがある。

 

プレミポメリとのであい

私はこのバンドに、

約2年前に出会った。

 

本堂でイベントをやっているときに、

宇佐でフェスをやっている知り合いに

「お寺で流している曲ってプレミポメリですよね!」

と、言われたのだが、その時はまだプレミポメリを知らなかった。

ちなみに、その時流していたのはハワイ出身のミュージシャン

ジャック・ジョンソンだった。

 

その夜、さっそくYoutubeでプレミポメリを検索。

後で、彼らの「黒猫クーシー」という代表曲を聞いてみると、

なるほど。ジャックに近いものがあると感じた。

 

好きで流していたジャック・ジョンソンだから、

それに似ているプレミポメリを好きにならないはずがない。

 

アコースティックで、やさしく心温まる楽曲たち。

こんなバンドが豊前にいるのかと衝撃を受けた。

 

 

今年に入って、

念願だった、お寺でライブがやりたい!との思いが

かなって、4月のお釈迦さまの誕生日である、花まつりに

「おてライヴ」を開催することになった。

 

そこで、ここはと、プレミポメリに出演をお願いし、

本堂で演奏してもらった。

 

それが、大はまりで、

彼らの雰囲気とお寺の本堂がマッチし、

大成功のライブとなった。

 

その際、花まつりに遊びに来ていた子どもたちが

「黒猫クーシー」を覚えていて、

たむけんが「知っている子おいで!」と誘い

一緒に合唱するシーンがあった。

 

しかも、その子どもたちは

しっかりと口ずさむことができるのだ。

 

彼らの曲は、子どもたちが見るような

「おかあさんといっしょ」の曲でもないし、

メジャーな曲でもないが、

地元の子たちに、ここまで愛されている

楽曲とバンドはそうはいないだろう。

 

突然の発表

それからもフェイスブック上で彼らの活動を拝見させてもらったのだが、

今から1か月ほど前の投稿で、

 

「もしかしたらせいくんと一緒にできる最後のライブになるかもしれない、

最後のプレミポメリになるかもしれない」

 

という発表がなされた。

 

突然の出来事にショックを受けながら、

今回の「UTA-CAFE vol.3」に駆けつけたのだった。

いよいよ、三組目プレミポメリ

前置きが長くなったが、

実はそういうことで、今回はお別れのライブだったのだ。

「最後」という思いで聞くと感慨深いものがある。

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集大成ということで、彼らは全部の曲を披露した。

 

結成当初、初めて合わせたという、ハンバートハンバートのカバーに始まり、

オリジナル曲の数々。

 

曲数はそんなに多くはないけれど、

一曲一曲の楽曲クオリティの高さと、波の音が聞こえるロケーションも相まって、

気持ちが高まる。

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途中には佐伯市民とのコラボもあった。

 

いよいよライブ終盤 最後のあいさつ

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そんな中、たむけんから、

「最後のプレミポメリ」の詳細が告げられた。

「最後」の理由が語られたのだ。

 

「せいくんが、お坊さんになります。」

 

実はせいくんはお寺の息子で、

これからお坊さんになるために、行に入るということだった。

だから、プレミポメリはこれで、最後。

ということだった。

 

私はこのとき、こっそり気づいてしまった。

お客さんの中でただ一人、気づいてしまった。

 

お坊さんになるから音楽に区切りつけますって

目の前で言ってる人がいるのに、

今ここに、お坊さんになっても

音楽に関わっていこうとする人がいるという

奇妙な状況が生まれてしまったのだ。

 

…まあ、それはさておいて、

彼のギターが聞けなくなるのは寂しいが、

今後の新たなる彼の一歩を、同じ僧侶として応援したいと思う。

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最後には佐伯市民、B.T.G.もまじえた全出演メンバーによる特別コラボもあった。

曲は「home」

 

これは、たむけんの直前思いつき無茶ぶりで実現したみたいで、

出演メンバーも聞かされていなかったようだ。

 

しかし、そこはさすがのミュージシャンたち。

たむけんがMCをしている数分で音を合わせて、

本番はバシッと決まった。

 

♪いつかこうやって、みんな集まって 会えること信じてるよ

なんて、タイムリーな歌詞だろう。

 

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そして、

本当の最後の最後。

 

再び、二人だけで、曲を披露してくれた。

 

最後の2人のライブ。

とてもとても名残惜しそうだった。

 

ついに、「最後のプレミポメリ」が終わった。

終演後、出演者にあいさつをして、

私は切なさと共に家路についた。

 

 

始まりがあれば、終わりがある。

当たり前のことだけど、やはり寂しい。

 

また、どこかでこの二人の姿が見れると嬉しいと思うが、

それぞれの新たなる道を応援したいと思う。

 

 

と、思っていたら田村君からメッセージが届いたので、

最後に紹介して、レポートの結びとする。

 

ボーカル田村くんからのメッセージ

豊前には音楽に触れ合う機会がなかなかないというのが、現状だと思います。
僕らが学生のときにバンドを始めて練習する場所がなく、家の倉庫にドラム、アンプをセッティングしてドカドカやっていたのを思い出します。(けっこう近所迷惑でした汗)
スタジオに入ったり、ライブ活動をする場所と言えばやはり中津が中心でしたね。
スタジオに行けば他のバンドの人達と触れ合う機会もあるし、ライブで先輩バンドの演奏を見て僕らも上手くなりたい!と強く思ったりもするんです。
豊前市にも音楽、バンドをやっている方はたくさんいるんです。
ただ披露する場所やスタジオがない為、どうしてもそれぞれが孤立してしまっているような気がします。
音楽での横の繋がり、縦の繋がりがなかなか作りづらい環境の為、若い世代にもなかなか繋がっていきません。
僕の目標は、豊前をもっともっと音楽をやりやすい環境にすること。若い世代がもっと音楽をやりやすい環境にしていけたらと思っています。
2人でやるプレミポメリは最後になりましたが、僕自身はやっぱり音楽が好きなので続けていこうと思います。
早速ですが、12/10(土)に豊前のジグザグホールにてライブが決まりました。
豊前出身のミュージシャンが集まるイベントです。
またメンバーを集めてのゼロからのスタートになりますが、僕自身チャレンジの気持ちでやってみようと思っていますので、あたたかく見守ってくれたらと思います。是非遊びに来て下さい。
田村謙太

リンク集

●プレミポメリ

FBページ

 

●B.T.G.

FBページ

DOGGY DOG DEE

 

●佐伯市民

HP

 

 

「CAFE GATTO」の概要

店名 CAFE GATTO
ジャンル カフェ
住所 〒871-0006 大分県中津市 東浜1151

アクセス 中津駅から約15分
営業時間 12:00〜18:00
定休日 木・金曜日
問い合わせ先 0979-26-0424
参考サイト Retty
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ひでさん
浄土真宗本願寺派のお坊さんで3児の父。お寺と地域の活性を目指して日々奮闘中です。夢は豊前を仏教王国にすること。そのために、お寺を中心としたコミュニティ「お寺まちづくり」を推進中です!
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